コリン性じんましん
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皆さま、こんにちは!
八尾市 久宝寺にあります
ほしの皮膚科クリニック
スタッフSです
暖かくなり、虫刺症のご相談が増えてきました
ノミ・ダニ・毛虫による皮膚炎など
症状は虫の種類によって異なりますが、赤ちゃんの虫刺されは大人と比べて腫れが大きくなりやすいです
掻き広げてしまうまえに一度ご相談下さい。
本日は、発汗時に出現する『コリン性蕁麻疹』についてお話しさせていただきます。
蕁麻疹には、急性蕁麻疹・慢性蕁麻疹・アレルギー性蕁麻疹など数種類あります。
コリン性蕁麻疹とは…
入浴や運動をして体温が上昇し汗をかくと出る蕁麻疹です。
激しいかゆみが起こるのが一般的で、ピリピリした痛みやチクチクと針で刺されたような痛みを伴うことがあります
原因は、はっきりとわかりませんが発汗した時に分泌される『アセチルコリン』という物質が刺激として関わっていることは分かっています。
また汗をかきやすい夏に症状が増える印象がありますが、冬に悪化するかたも多いです。冬は汗の出口がほとんど閉じているため汗が皮膚にとどまりやすく、エアコンなどで知らないうちに発汗し蕁麻疹が起こります。冬こそ注意が必要です
今のところ特効薬はありません。
ヒスタミンを抑える『抗ヒスタミン薬』などで症状を緩和する治療となります。
コリン性蕁麻疹は年齢を重ねるごとに症状が緩和する病気といわれています。
あせらずに、相談しながら治療をすすめていくと良いでしょう